北海道釣り紀行2009(4) 釧路川水系釣行 [釣り]
2009年9月21日 晴れ。
今日も晴れ。バイキングの朝食をたらふく食べる。天気予報では、明日は気圧の谷が通過して天気が崩れるとのこと。
今日は、釧路川水系の川を探索してみることにします。エサも大事だということで、例によって、弟子屈の釣り具屋で再び購入。そこから釧路川の支流である鐺別(とうべつ)川沿いの川を探索しながら上流部に上がります。最初、間違えて奥春別方面に向かってしまいましたが、良い川があったので釣ってみました。まったくアタリなし。でもこの川の上流部はもしかしたら期待がもてるかもしれないと思いつつ、阿寒横断道路に平行して流れる鐺別川に戻ります。
鐺別川は、五十センチ以上の大アメマスがいるのは知っていますが、確率が低い事とかなりの大河であるので、本流の釣りは避けて、支流を目指します。
地形図にもない林道があり、この林道ぞいの支流に入ってみました。車を止めるとオシロイシメジが生えていました。
オシロイシメジ キシメジ科シメジ属で、図鑑で毒きのこになっているが、私は何度も食べたがあたった事はありません、でもさほど美味しいきのこではないので、最近はあえて食べません
鐺別川の支流
釣りをはじめると早速、チビヤマメが釣れました。次にチビアメマス。父親と母親も釣りに加わりますが、どれもこれもチビヤマメとチビアメマスばかり。即座にリリースです。
途中でムキタケを発見、帰りに採取しよう。ムキタケは、秋にブナやナラの枯木に群生して生える食菌です。栽培物は今まで見たことがないので、天然物を取らない限り味わえませんが、つるりとした食感がとても良く、私が一番好きなきのこです。
ムキタケ キシメジ科ワサビタケ属 適度に水分を含み、つるりとした食感、みそ汁や鍋物、バター炒めで美味しい
非常に毒性の強いエゾトリカブトも紫色の花を綺麗に咲かせていました。
この川は、オショロコマはいないようだ。チビばかりなので、一時間ばかりで、切り上げました。
エゾトリカブト キンポウゲ科 エゾトリカブトは、特に毒性が強いとされていますが、アイヌの人たちは、狩りの時、単独ではなく他の毒と併用したそうです
鐺別川支流は、チビアメマスとチビヤマメばかりでした
不完全燃焼であったので、昨日の興奮がさめやらぬスプリングクリークの川で再び釣ることにしました。釧路川を挟んで反対側となりますが、距離的にはさほどでもありません。
途中まで来た時、釣り竿を忘れてきたことに気が付きました。ムキタケを採ったときだ。まぁ、1,460円の竿なので、きっぱりあきらめました。
バイカモの川に昨日に続き再入渓
13時半には、入渓し、釣りを開始。また、先行して2名のフライフィッシャーマンがいた。雑誌から抜け出たようなモデルのような格好です。
昨日と同じ場所はあまり釣れないと思いましたが、また魚が根付いたらしく釣れます。魚影はかなり濃いようです。
私は、ポイントを少しショートカットしながら、急ぎ早に昨日よりもさらに釣り下ることにします。この川の魚は、何故か下の方は、オショロコマが混じる程度で、アメマスがほとんどなのですが、どれも20センチ超なのは驚かされます。新しいポイントでは、25センチクラスの良型アメマスが立て続けに釣れました。
梅花藻の生える清らかな流れでの釣りは、非常に気持ちがよいものです。写真やビデオを撮りながらなので、すべての時間を釣りに当てているわけではありませんが、それでもかなりの数を釣り上げました。
やや強い流れで、強いひき。渓流竿がしなる。ばれそうでしたが、格闘しつつなんとかランディングネットに収まってくれました。測ってみると36センチのアメマスでした。昨日の記録を更新しました。
記録更新、36cmのアメマス
カワマスを何とか釣ろうと頑張りましたが、ヤマメもニジマスも顔をみせず、アメマスのオンパード。そんななか28センチのオショロコマがかかりました。この大きさのオショロコマは、珍しいです。しかも純血のオショロコマでした。
オショロコマは、最近は、ニジマス等の放流で数が減ったり、小型化しており、さらに、堤防、ダム工事等でその数が減少の一途を辿っています。2007年度に絶滅危惧II類になってしまいました。
28cmの純系オショロコマ 最近はなかなかこのサイズはお目にかかれません
きりがないので、釣りを16時頃に切り上げましたが、今日は、ついにカワマスとニジマスに出会うことはありませんでした。サケを観察しつつ、川を後にして、今日の宿である網走の『あら鷲』に向かいます。ここからは、90分程度の道のりです。
サケがゆうゆうと泳ぎます、でも、命をかけた産卵に備えて免疫力が低下し、魚体は、カビが生え傷だらけです、魚屋さんで売っているギンピカのサケとは異なり、川に入ると写真のように婚姻色になります、ブナやホッチャレと呼ばれます
網走の二つ岩近くのバイラギ川の流入している湾でサケ釣りを見物して、『あら鷲』に入りました。いつものようにオーナーが出迎えてくれました。ここは、毎年お世話になっている宿です。自家農園で取れた無農薬野菜と名古屋コーチンの卵が美味しい。
お客さんが、15、6人泊まっていました。ほぼ満室か。東京から来ていた話し好きそうなライダーと旭川で英語を教えているというイギリス人が、何故か遅くまで話しが盛り上がっていました。
私も少しオーナーと話しをしましたが、今、サッカーの全道大会か何かが網走で行われているらしく、どこの宿もいっぱいだそうです。また、今年はサケ・マスが20数年ぶりの不漁とのことです。サケはこれからだそうだが、期待がもてないらしい。さらに、北海道のサケは中国に輸出されることが多くなっているという話でした。中国が日本の高級魚として、輸入しまくっているらしいのです。だから、今年はサケ・マスが高いそうです。
外に出て空を見上げると、雲の隙間に満天の星。低い位置に北斗七星が横たわっていました。北斗七星だけは、私にも見分けがつく。明日の天気は、気まぐれな気圧の谷の通過で曇りから雨という予報です。
北海道釣り紀行2009(4) 釧路川水系釣行 完 (5)へ続く
コメント 0