北海道釣り紀行2008(2) 受け継ぐ川編 [釣り]
2008年9月13日(土)。昨日は、サケ釣りの興奮がさめやらぬ中、川湯温泉につかって疲れをいやした。
川湯温泉ホテルプラザの朝食は和洋バイキングでたらふく食べてしまった。何故かスパゲティナポリタンがうまかった。
さて、今日はどこに釣りに行きましょう。何しろこのあたりは、屈斜路湖や釧路川等ごく近辺にも釣り場はあるし、他の川にも比較的短時間で行ける。
とにかく、エサが無い(昨日の網走の釣具屋でお目当てのエサを入手できなかった)ので、事前に調べてあった弟子屈の釣具屋へ。
話し好きな、主人が出てきて、いろいろ教えてくれた。いろいろ話しを聞き、主人特製のイクラエサ等を買ったが、やはり、今日はあこがれの道東の川に行ってみよう。
1時間もかからず、バイカモが生えるスプリングクリークに到着。いろいろポイントを探してみたが、父親が足があまり良くないので、流れの比較的に弱い上流部へ。
バイカモは、綺麗な川に生える水生植物
さて、一投目。少しすると小さなアタリ。7cmほどのチビヤマメ。この川で初めて釣れた魚は、ヤマメでした。エサ釣りだとバイカモにすぐ根がかりするので、バイカモの間に慎重にエサを流す。アタリがあり、釣り上げると15cmほどの今度はアメマス。その後も、アメマス、オショロコマ(北海道にしかいないイワナの仲間)、ヤマメと方こそ小さいが釣れる。
よくバイカモの下をのぞいてみると、サケがゆうゆうと泳いでいる。こんな間近でサケを観察できるのも、北海道ならでは。でも、捕ったら密漁でお縄。
すると、今度は大きなアタリ。結構な引き。引き寄せるのもままならず、岸も無いので、思い切ってバイカモの上に引き上げた。30cm超のアメマス。この川では、全然小振りだが、私の2.7mの貧弱な渓流竿では、結構な引きが楽しめた。この竿では、このくらいのクラスで精一杯かもしれない。他の釣り人は、たいてい、ルアーかフライで大物ねらいが普通だ。
30cm超のアメマス。北海道では、話しにならない大きさ、この川には70cm超級も存在する
やはり、アメマスが主流か。オショロコマ、ヤマメは少ない。しかし、まだ本日お目当ての魚が釣れていない。それは、カワマス(ブルックトラウト)。外来魚であるが、この川では、自然繁殖して脈々と種を繋いでいる。
何とかカワマスにお目にかかりたいと思い、竿を振る。24cmクラスがヒット。釣り上げてみると、白い虫食い状の斑点に青く縁取られた朱点。何とも奇妙で奇抜な自然にデザインれた模様は、紛れもなくカワマスだ。釣れた。もう、今日の目的は達成って感じ。長年の夢が叶った。
カワマスは、日本各地で養殖されたり放されたが、今は、外来種ということで放流が禁止され、駆逐が進んでいる。上高地や日光等で自然繁殖している。が、日光以外で釣って良いところはほとんど無い。日光でもよほど運が良くないと釣れないらいし。それが、この川では釣れてしまう。
ここのカワマスは、アメマスやオショロコマとの雑交も少ないようだ。ネイティブの姿を保っている。産卵の時期が微妙に違うのか、明確に魚体の模様を認識して、交配しているのか?雑交が見られず、他の日本固有種に害を及ぼさないのであれば、無理に駆逐する必要性も無いと思うが・・・。
写真ではわかりにくいが、朱点に青い縁取りという派手さが特徴。非常に美味しいらしいが、個体数はやはり少ないので、リリース。
自然に溶け込む瞬間。でも、北海道の川の上流部は、一人で入るのは危険。日本最大の獣『羆』の領域。それなりの知識と装備が必要。
その後、父親もカワマスを釣り上げた。2匹目のカワマスをゲット!こちらの方が模様がはっきりしていて綺麗であった。
その後も、アメマスを釣るが、とうとう、私の竿が折れた。修理してあったところが、さらにストレスがたまり、アメマスのまえに耐えられなくなったのだ。代わりの竿は、あるが、明日もあるし、今日はこの辺で辞めときましょう。
魚たちは、いけすで少し休ませた後、すべて元気に母なる川に帰っていきました。
父親が釣ったカワマス
4時間ほどで、二人でアメマス多数、ヤマメ数匹、オショロコマ数匹、カワマス2匹、40cm超級は、掛かりもせずでした。あっ、ニジマスが釣れてない、5目釣り失敗!
バイカモの花がまだ咲いていました。梅の花に似ているから『梅花藻』だそうです
今日も川湯温泉に宿泊です。時間があったので川湯の『くりーむ童話』でアイスクリームを食べました。お目当てのハスカップが無かったので、ゴマにしましたが、美味しかった。
北海道釣り紀行2008(2) 受け継ぐ川編 完 (3)に続く
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